タブラ奏者 指原一登 オフィシャルサイト

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消費と創造

kolkata_s.jpg

10年後にどこにいるのか、という出発点で考えだすと、色々と思考が巡ってくる。


縁者側の話として、芸術を消費していくか創造していくかという視点。
特に古典とかいうとき、もっと言えば(自分自身のこととして)インド古典というとき、そこにある種の甘えがあるなと感じている。
その伝統の中での膨大な蓄積と巨匠達の功績があるから、ともすればそれを消費するだけで満足してしまっているんじゃないか。消化は大変だけど消費はいくらでもできてしまう。
巨匠達だって自分のスタイルや表現手法を模索して確立して来たし、最前線で活躍している若手もそうして模索している。もちろん伝統としての形や様式をまもりつつ表現としての自己を探している。
その形や様式を習うこと自体が果てしない道でもあるけれど。

形・様式があって表現手法がある、という点でふと思い出した話がある。
台湾のスクールでアートを教えている友人の話で、今取り組んでいるのが3Dプリンタなんだそう。
曰く、「3Dプリンタはまだ最新のテクノロジーだから”最新”という目新しさに目が行きがちだけど、でもこれを学生に徹底的に触らせて遊ばせている。いずれこのテクノロジーを自由に使えるようになったときに初めて本当のアートが生まれてくる。」
なんだか共通点があるなと。
形・様式の使い方を覚え、そこから初めて表現が生まれる。

形・様式の使い方はちょっとやそっとじゃ覚えられないし、ルールは厳格だから守る必要がある。
その点、演奏の尺というのも楽器や演奏環境によって違いはあるけれど、インドで実際にコンサートを聴いていると古典の演奏は概ね1時間半くらいやっている。あと小曲1曲で2時間。長いと古典で2時間。
あれはいつだろう、2009年かな?晩年のラヴィ・シャンカールがコルカタで演奏したとき、もう歩くのも手を取られているくらいヨボヨボだったけど、驚いたことに演奏は2時間以上演っていたし内容もしっかりしていた。


昨日は、音や金時でヨシダダイキチさんとライブでした。
遅くなりましたが・・・お越し下さった皆様ありがとうございました!

今回のテーマは「めくるめく90分」
ということで1時間半の演奏をお願いしました。

なかなか日本で演奏されない尺ですが、本場ではこれが普通です。
やってみて分かったことは、やっぱりこの尺で普段からやっていないと出来るようにはならない。
当たり前なことですが、それが出来なければインドでインド古典は演奏できない。
集中力や体力もそうだけど、90分聴いいてもらえるだけのアイデア、引き出し、スケール感は絶対生まれない。でもインドで聴く演奏にはそれがあふれてる。
90分の演奏を普通にしていく活動は日本でも必要だと思う。もちろんこれはハードルめちゃめちゃ高いけど。
そもそも空間に消えていってしまう音楽なんて、価値のないところからいかに価値を生み出していくかだから、本当の魅力を価値として認識してもらうにはやっていく必要がある。


僕が色々書き出したのは、上手くなったからとかそんなんでは全然なくて、10年後同じ場所で同じことしてられないなっていう危機感から。そもそも同じじゃたぶん10年は続けられない。だから何か考え方から変えていこうという話。共感できる人とは議論を深めたい。


そんなことを話していたら、「仕事としては他の形でやってるし古典は趣味やから」と普段から言っているヨシダさんがなんと共感してくださり協力してくださるとのこと。ただし狂気の沙汰やと言いながら(笑)
ちなみに当たり前の話ですが、「趣味やし」の意味は生活の糧にしないという意味であって、いざ演奏するとなった時のプロフェッショナル度は半端ないです。

また一緒に演奏します。
ぜひ聴きに来てください。
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| インド音楽 | 18:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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