《モーシン・アリ・カーン来日》招聘の目的と想いについて

※今年の1月デリーでモーシンと
ラヴィシャンカールが世界に紹介してから半世紀、今やインド音楽は、世界音楽としての広がりをみせている。
インドの巨匠から若手まで、どんどん海外へ行くのはもちろん、外国人奏者ともよく演奏している。
そういう交流を通して、外国人であってもいい奏者が育って来ている。
また、一般聴衆の認知度や評価も高まっている。
◆◆
ただ、世界で広まるその交流の流れが、残念ながら日本にはあまり届いていないのが実情だ。
インド音楽が、国内で初めて紹介された数十年前と変わらない「悠久」「神秘」「スピリチュアル」というイメージで固定されてしまっている状況がある。
いまだにそういう古い謳い文句で紹介されることも多い。
さらに、スクエアなインド音楽理論による難解な「古典」のイメージ。
理論はもちろん重要だけど、演奏者がそれだけに頼り縛られた演奏をしてしまうと危険で、とたんに音楽が死んだものになってしまう。
古典の言葉通り、埃まみれの古くて使えないものになってしまうのだ。
◆◆
なぜなら、インド音楽が、特に重要視しているのが「即興による閃き」だ。
それによって生まれる、極限まで高められた音楽のエネルギー、躍動感や華やかさといったものが、伝承されているのものであり、世界の人々を魅了している部分だからだ。

今回の招聘の目的は、これからインド音楽の伝統を背負っていくことになる若手のインド人、しかも実力のある音楽家と共演することで、今、この瞬間に生まれるフレッシュで躍動感にあふれるインド音楽を、ここ日本でも一緒に創っていくことにある。
その現場を出来るだけ多くの人に観てもらうことで、広くこの音楽の面白さを知ってほしい。
そして活発な交流の流れを、ここ日本にも呼び込みたい。
来日するモーシン・アリ・カーンの歌唱は、溢れるエネルギーに満ちている。
きっと新しい感動に触れられる。
ぜひ多くの人とそれを共有したい。
<モーシン・アリ・カーン来日公演>
http://mohsinalikhan-japantour.jimdo.com/全公演日程/
▼6月06日(土) 浅草 アサヒアートスクエア
▼6月07日(日) 横浜 エスニカ
▼6月08日(月) 幡ヶ谷 jicca
▼6月09日(火) 都内:ワークショップ
▼6月10日(水) 都内:ワークショップ
▼6月11日(木) 都内:プライベートレッスン
▼6月12日(金) インド大使館 ヴィヴェーカーナンダ文化センターホール
▼6月13日(土) 大塚 マスミ東京
▼6月14日(日) 大磯 エピナール
| ライブ予定 | 09:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑