タブラ奏者 指原一登 オフィシャルサイト

新着情報・ライブ情報・ブログは、新オフィシャルサイト kazutosashihara.com へ移行しました。HEAT bEAT MUSIC 主宰。公演企画・タブラ教室の運営を行っています。

2014年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年09月

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消費と創造

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10年後にどこにいるのか、という出発点で考えだすと、色々と思考が巡ってくる。


縁者側の話として、芸術を消費していくか創造していくかという視点。
特に古典とかいうとき、もっと言えば(自分自身のこととして)インド古典というとき、そこにある種の甘えがあるなと感じている。
その伝統の中での膨大な蓄積と巨匠達の功績があるから、ともすればそれを消費するだけで満足してしまっているんじゃないか。消化は大変だけど消費はいくらでもできてしまう。
巨匠達だって自分のスタイルや表現手法を模索して確立して来たし、最前線で活躍している若手もそうして模索している。もちろん伝統としての形や様式をまもりつつ表現としての自己を探している。
その形や様式を習うこと自体が果てしない道でもあるけれど。

形・様式があって表現手法がある、という点でふと思い出した話がある。
台湾のスクールでアートを教えている友人の話で、今取り組んでいるのが3Dプリンタなんだそう。
曰く、「3Dプリンタはまだ最新のテクノロジーだから”最新”という目新しさに目が行きがちだけど、でもこれを学生に徹底的に触らせて遊ばせている。いずれこのテクノロジーを自由に使えるようになったときに初めて本当のアートが生まれてくる。」
なんだか共通点があるなと。
形・様式の使い方を覚え、そこから初めて表現が生まれる。

形・様式の使い方はちょっとやそっとじゃ覚えられないし、ルールは厳格だから守る必要がある。
その点、演奏の尺というのも楽器や演奏環境によって違いはあるけれど、インドで実際にコンサートを聴いていると古典の演奏は概ね1時間半くらいやっている。あと小曲1曲で2時間。長いと古典で2時間。
あれはいつだろう、2009年かな?晩年のラヴィ・シャンカールがコルカタで演奏したとき、もう歩くのも手を取られているくらいヨボヨボだったけど、驚いたことに演奏は2時間以上演っていたし内容もしっかりしていた。


昨日は、音や金時でヨシダダイキチさんとライブでした。
遅くなりましたが・・・お越し下さった皆様ありがとうございました!

今回のテーマは「めくるめく90分」
ということで1時間半の演奏をお願いしました。

なかなか日本で演奏されない尺ですが、本場ではこれが普通です。
やってみて分かったことは、やっぱりこの尺で普段からやっていないと出来るようにはならない。
当たり前なことですが、それが出来なければインドでインド古典は演奏できない。
集中力や体力もそうだけど、90分聴いいてもらえるだけのアイデア、引き出し、スケール感は絶対生まれない。でもインドで聴く演奏にはそれがあふれてる。
90分の演奏を普通にしていく活動は日本でも必要だと思う。もちろんこれはハードルめちゃめちゃ高いけど。
そもそも空間に消えていってしまう音楽なんて、価値のないところからいかに価値を生み出していくかだから、本当の魅力を価値として認識してもらうにはやっていく必要がある。


僕が色々書き出したのは、上手くなったからとかそんなんでは全然なくて、10年後同じ場所で同じことしてられないなっていう危機感から。そもそも同じじゃたぶん10年は続けられない。だから何か考え方から変えていこうという話。共感できる人とは議論を深めたい。


そんなことを話していたら、「仕事としては他の形でやってるし古典は趣味やから」と普段から言っているヨシダさんがなんと共感してくださり協力してくださるとのこと。ただし狂気の沙汰やと言いながら(笑)
ちなみに当たり前の話ですが、「趣味やし」の意味は生活の糧にしないという意味であって、いざ演奏するとなった時のプロフェッショナル度は半端ないです。

また一緒に演奏します。
ぜひ聴きに来てください。

| インド音楽 | 18:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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生涯やり続けたいこと

タブラを始めていつの間にか10年余り。
練習をしてると、昨日より今日、今日より明日のほうが上手くなれるという絶対的事実があるからそれだけで続けてこれたようなところはあるけど、今までの10年とこの先の10年を思うと圧倒的に危機感のほうが強くて色々やり方を変えなきゃいけないとずっと思ってる。

もう僕はインド古典音楽が好きなので、これを生涯やり続けたいと思っている。
だけど、そのためにはやり続けられるだけの環境を作っていかないとと思っていて、現状はどんなに腕があってもそれだけでは食っていける土壌は日本にない。

もっとインド音楽そのものの魅力が認知されること。
もうひとつは、インド音楽というもののステータスがこの国でも確立されなくてはと思う。
ステータスというとなんだか偉ぶってる風に聞こえるかもしれないけど、誤解を恐れず言えばこれはB級グルメ的音楽でも路上音楽でもなくてやっぱり相応のステージと品質が必要な音楽だと思うから。

技量に関しては大前提、だけど演奏される場所や環境に関してもしかり。飲み屋のBGMでもカレー屋のBGMでもないし、やっぱり音楽を真剣に聴ける場所でしかやりたくないと思ってて、今年はそういう意識で会場も選んでやっていくようにしている。

何れにしてもこの環境作りは一人では出来ないんで、それに関わる人間といかに協力して取り組めるかだし、そうでなきゃ全滅だとさえ思います。



8/23(土)は、初めてヨシダダイキチさんと演奏します。

インド古典を普段あまり演奏しないヨシダさん。当初は企画として面白いなと思い依頼させていただいたんですが、いろいろお話をしていく中で、実はもう前述のようなことは20年も真剣に考えていらっしゃった・・・ということが分かり、僕自身も正直新鮮な驚きの中にいます。ずっと顔見知りではありましたが、インド音楽の未来についてヴィジョンを持って取り組める人に今更ながら出会った。。

とてもいいライブになると思います。

イベントページのリンクはこちら ↓
https://www.facebook.com/events/804305312954703/


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インド古典音楽というものに取り組めば取り組む程この音楽の魅力に魅せられていて、もう気づけば今年はインド古典音楽のライブしかしていない。基本的には好きなことをやる以外に人生幸せになれる道はないと思っているけれど、よっぽどパトロンでもいない限りただやり続けることは出来なくて、やれる仕組みづくりをどうにかして作っていきたい。


| インド音楽 | 01:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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台湾ツアー終了!(Summer Camp 編)

台湾ツアー無事終了しました!


Tabla Festival に続いて、8/2(土)〜3(日)は『Summer Camp』

Waka Yo 印度音樂聯盟 主催で、シタールとタブラの生徒さんを集めて毎年行っている合宿です。
今年が4回目、僕はGuestとしてワークショップをするということで呼んでいただきました。



会場は、「Studio94」というこれまた素敵な場所。
ギャラリースペースを合宿に使わせてもらうという贅沢さ。


現地に集合し、さっそく合同練習!

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午前中の練習の後はランチ。
食事は基本的にお弁当で、3階のオープンスペースでこんな風にいただきます。

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午後一で僕のワークショップ。

何をやろうか悩んだんですが、最近取り組んでいる「アレキサンダー・テクニーク」についての体験をシェアという形で紹介することにしました。

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楽器を取り入れたワークも行いました。

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午後の練習の後は、Ricardo教授による「Tala ワークショップ」

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学者的アプローチでしたが、ボディアクションも使った興味深いワークショップでした。




夕食の後は、夜の音楽会。
みんなの発表会なのですが、生徒同士、そして先生も生徒と一緒に演奏します。

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この音楽会には正直ビックリさせられました。
始めて3年くらいの生徒はかなり上手いです。
もちろんレベルは様々ですが、中にはそれが始めて1年くらいの生徒もみんな一様に、Vilambit Gat から Jhala まで演奏します。

これには心底驚きました。

なぜなら、シタールにしてもタブラにしても、だいたい最初はテクニックをひたすら何年も練習します。
でも何年もそれをやっていたからといって、実際の演奏が出来るようには絶対ならないのです。
演奏に対する理解と、実践の練習(相手との練習)をかなり積まないと形にもなりません。
特にタブラ。。
基本的にタブラのレッスンは、とにかくボルをもらって技術を磨く、という性格が強いのですが・・・

秘密は、Wakaさんがエスラジを弾くをいうことにありました。
タブラのレッスンで、スパルタ方式でどんどん自分の伴奏させる、このやり方は非常に素晴らしいと思いました。

そしてシタールとタブラの教室がこういう密接な関係で運営されているというのは、学ぶのに非常にいい環境ですね。




音楽会の続き

最後は Yoくんと一緒にふたりで演奏。
演るたびに馴染んで行くし、前日のコンサートとはまた違い、リラックスした演奏を楽しめました。

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夜は、ビールを買って来てみんなと深夜までおしゃべりをし、親睦を深めました。




翌日の朝は、Raga の合同練習。
Bhairavi を歌います。




そして朝の音楽会。
インドで本格的に修行をしている人もいてかなり上手いです。

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インターナショナルな土地柄、この合宿後には台湾を離れる生徒に、Wakaさんから Bilaskhani Todi の演奏を贈ります。粋です。

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最後にもう一度タブラソロ。

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今回はワークショップを多めにしたそうですが、
ランチの後にもうひとつ、「ベンガルの歌」を演奏するユニークなグループによるワークショップ。

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これで全ての予定が終了。
みんなでお世話になった部屋を掃除して、締めの一枚。

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素晴らしい活動をしているなというのを肌で感じられたし、個人的にも90分のワークショップや、台湾の国民性にも触れられて、良い発見がたくさんあった。
ほんとうに得難い経験をさせていただきました。

Wakaさん、Yoくん、改めて本当にありがとうございました!





おまけ)

合宿のあとに、希望者のみ参加で秘密の温泉に行きました。
ここがまた良過ぎて・・・疲れがいっぺんに吹き飛びました。
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| ライブレポート | 23:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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台湾ツアー終了!(Tabla Festival 編)

台湾ツアーが無事終了しました!

呼んでくれた Wakaさん、Yoくん、本当にありがとうございました!




8/1(金)は『Tabla Festival』


会場は、Thinker's Theator という素敵な場所でした。

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(photo by Fuya Chang)
二階席まで埋まる程たくさんのお客さんにお越しいただきました。




この公演の共催と進行役のClareさん

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(photo by Fuya Chang)




出店は、Fuyaと恵里奈さん

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(photo by Fuya Chang)




三部構成の第一ステージは、Wakaさん・Shaofang・Parkar による、エスラジ x ダブルタブラ。

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(photo by Fuya Chang)
タブラのふたりは Wakaさんの生徒さん。二人とも上手くてマジでビビりました。




そして第二ステージは、僕のタブラソロ。

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Shaofangのハルモニウム伴奏がしっかりしていたし、音が良かったのとお客さんもノリが良かったのでやり易かった!




休憩後には Yogaの先生であるClaireさんによるストレッチ体操。これでまた会場の一体感が増しました。

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(photo by Fuya Chang)




第三ステージは、Yoくんのシタールと Wakaさんと僕のダブルタブラ。

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(photo by Fuya Chang)
いやいや楽しかった!まさかこんな楽しい演奏になるなんて!スタイルの違う二人の伴奏でYoくんの演奏も乗っていたし、最後はタブラ同士でのコール&レスポンスから一気にエンディングへ。会場も熱気に包まれていました。



この演奏の動画を一部撮ってくれていたのでシェアします。
会場の熱気がよく伝わってきます。
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終演後の一枚。

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(photo by Fuya Chang)

素晴らしい企画ありがとうございました!




2ステージ演って、これでほとんど燃焼し切った感があったんですが、、翌日からは Summer Camp 印度音楽合宿です。


Summer Camp 編につづく・・・

| ライブレポート | 22:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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