タブラ奏者 指原一登 オフィシャルサイト

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第3回「ターラ」ワークショップ終了。回りはじめるきっかけ

ワークショップ1


第3回目となる「ターラ」ワークショップ、終了しました。

ご参加の皆様ありがとうございました。

ワークショップ8


今回は、メロディーと「ターラ」の関係を、一例を上げて、タブラも使いながらワークしてみました。

ワークショップでもお話ししましたが、


『そもそもターラとは?』なんて説明できない。


ここが、実はこのワークショップの出発点です。

出来るだけ頭でなく体で感じられるワークを取り入れて、ひとつずつキッカケを掴んでいけるようにしています。

ただ、今回のワークは想定以上にハードで、自分自身が序盤からヒザにきてしまうという事態。。

今回のテーマである、サイクル上でのリズムとメロディーのからみを、チームに分かれてのワークで体感。



ワークショップ9

Before、Afterの動画鑑賞で、聴こえ方の変化も体験してもらいました。



体を動かしたのもあり、参加者からの質問もいろいろ飛び出してきました。

頭でなく、「ターラ」を体で感じるという、きっかけになればいいなと思います。


ぜひ、また次回にもご期待ください!






**

きっかけが掴めれば「インド音楽」はものすごく面白い。

ただ、「ターラ」の研究の一方で、それ以上に、実際に「ターラ」を演奏して回していくというのは、とてつもなく大きな挑戦。



今年の総決算、最後にもう一本。

「ラーガ」と「ターラ」、シタールとタブラ

「ターラ」が回らなければ、「インド音楽」ではない。

とにかく「ターラ」を回していくことにこだわりきります。


151216_楽道庵flyer_s



■12/16(水) 「ヨシダダイキチ x 指原一登」

【出演】ヨシダダイキチ(シタール)、指原一登(タブラ)
【場所】神田 楽道庵
東京都千代田区神田司町2-16
【時間】開場19:00/開演19:30
【料金】予約¥2500/当日¥2800
【予約】heatbeatmusic.mail@gmail.com 090-4201-6885
【詳細】https://www.facebook.com/events/1077588505593670/



ぜひお越しください!

| ライブレポート | 12:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【台湾ツアー】タブラ奏者にとっての「テカ」と「ソロ」

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タブラ奏者は、インドでもほんの数人のスタープレーヤー以外は、その演奏の9割以上が伴奏の仕事だ。

そして、その伴奏の9割以上が、「テカ」と呼ばれる「ターラ」の基本のリズムを演奏することになる。

「テカ」というのは、例えば「8ビート」のように基本的なものだけど、歌う太鼓とも言われるタブラでは特に、音楽に合わせた歌い方や場面に応じた表現力が要求される。

それはほとんど無限の奥深さなのだけれど、最低限「ターラ」を生み出す基本というのは存在する。

台湾に来てから「ラーガ」と「ターラ」の連動をテーマに、ひたすらその「テカ」を磨いている。



**
昨日の、台北月見ルでの公演では、全体で90分になる演奏を前半と後半のステージに分け、後半の頭には「タブラソロ」パートを入れた。

楽曲の中でのソロと違い、演目としての「タブラソロ」は、タブラにとっての見せ場であるし、それだけで音楽としてのストーリー展開や構築力も要求される。

結論から言うと、まだ演目としてのタブラソロなど確立できていない。

まだまだ甘い。。師匠に見せたら怒られるだろう。

難しい。。



**
そもそも「インド音楽」という伝統音楽においては、人前で演奏するには師匠の許しが要るという、言わば「許可制」によって伝統の質と品が保たれている。

それに照らし合わせれば、日本では自分も含め「無免許」で、場外で勝手に演奏しているに過ぎない。

その認識から始めなければ、そもそも「インド音楽」とは何なのか、も伝えられなければ、目指すことも出来ない。

師匠に見せられるのか?

この基準を満たさないものは、ハッキリ言って「インチキ」なのだ。

「無免許」で始めてしまった「インド音楽」だけれど、この先も「インチキ」なことをやり続けたくはない。

師匠にもらったフレーズを「やりたい」というのと「出来る」というのは全く違う。



**
今回の台湾で、「ラーガ」として「ターラ」の連動の動きがだいぶ見えてきた。

そこに輝きを生んでいくために、やるべきことは沢山ある。

「やりたい」ことを勝手にではなく、「出来る」ことを、ゼロから師匠に認められる基準にまで持っていく。

それが「インド音楽」

シンプルにそれをやっていくだけだ。

| ライブレポート | 21:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【台湾ツアー】とにかく何が音楽として面白いのか?

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とにかく何が音楽として面白いのか、何も知らない人に伝わること、それが最も大きなテーマだ。

「ラーガ」と「ターラ」の連動、これが本当に起こったときの音楽の力、面白さ、エネルギーがどれだけ伝わるか、そしてそれが実際の演奏で実現出来るか、それが今回の台湾での目標であり、そこに標準を合わせて準備してきた。

**
初日の實践大学、昨日の政治大学では、演奏前に、メロディーとリズムが、どう絡んで音楽が展開していくのか?というレクチャーを行った。

これはいわゆる理論やラーガの説明、ターラの説明などのウンチク知識講座ではない。

例えば、食べたことのない人に美味しい餃子の味を伝えるのに、材料や作り方などをいくら説明しても分からない。

でも実際に食べれば一発で分かるし、美味しさに感動すれば記憶にも残る。

美味しい食べ方のコツを知ってもらって食べてもらう。

それと同じで、いかにダイレクトに楽しさを体験してもらえるか、まずはそれが第一ステップ。

シンプルなメロディーから歌いやリズムや装飾、タブラも同様にどう発展していくかを何度も聴いてみる。

そして手加減一切なしの演奏。

幸い終了した2公演では、このレクチャーと演奏のセットで、会場もかなり盛り上がり、演奏後の質問コーナーでは質問が次々飛び出し止まらないほどだった。

台湾の学生達の反応はとても素直でダイレクトな印象。

毎日6時スタートの合宿体制で、磨きをかけていけるので、更に検証・修正・ブラッシュアップしていきます。



| ライブレポート | 22:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ターラ」ワークショップ、終了!三次元的体験!

ミニタブラ



インド音楽で使われているリズムシステムである「ターラ」。

この「ターラ」を、手拍子や体を使いながら「体感」してみるというワークショップ。





Tala Circle


この2次元図解は、ティーンタールという16拍のリズムサイクルを表記した「ターラ」の図解だけど、これを知識として知っているからといって、それだけでは実はリズムはまわらない。

ぐるぐる回る「ターラ」のイメージを遊びながら感じてみる。

これがコンセプト。





今回は、時間軸からだけでなく、体の動きを使って、立体的3次元のイメージを体感するワークを取り入れてみた。

毎回アンケートで、感想や今後の要望を聞いているのだけれど、このワークは割と有効だったようだ。

また、前回要望のあった「実例を挙げてほしい」という声に応えて、映像を「ビフォーアフター」形式で導入。

ワークの前と後とに映像で実際の演奏を観てみることで、具体的な質問や疑問が飛びだす感じになって、なかなか活発になった。



「ターラ」が分かると、インド音楽が面白くなるだけでなく、他ジャンルの音楽とも共有することで面白く発展させられると思っている。

だからシェアできることはシェアしていきたい。





150902_ワークショップ

今回参加してくれた皆様おつかれさまでした。





今後も、もっと映像を主にQ&Aをやっていったり、体感できる遊びに落とし込んでいって、ルールを共有しながら遊んでみたり、タブラのデモンストレーションを加えていったり、はたまた平日アフター5(最近あまり聞かない、、)にドリンク付きの鑑賞会といったりも、バリエーションとして考えたりしている。



いろいろなシリーズで発展させて行くつもりなので、また次回にもご期待ください。



| ライブレポート | 23:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「結論を出さずにやりきる」『小金井薪能』観劇を終えて

小金井薪能


『小金井薪能』

三宅流監督作品『躍る旅人〜能楽師・津村禮次郎の肖像〜』という映画を観て、これは行くべし!と思っていた公演。

やはり行って大正解。





古典能、狂言、と創作ダンスの3本建て。

能、狂言とも面白く、創作ダンスは「バレエ x 能」という、普通に考えても容易には成立しない組み合わせ。

雨天のため屋内開催となってしまったけど、薪能の会場でぜひ観てみたかった。

創作での、チェロや笙の生伴奏の響きもどうだっただろう。



「バレエ x 能」の組み合わせは、身体表現法というだけでなく、そもそも表現という行為の方向性がそれぞれ違う。

演者の立ち位置だけでなく、観客の立ち位置だって変わってくる。

能は鑑賞者に主観を求めるし、バレエの場合は客観だろう。

それは作品を観ても強く感じたことだ。

だからどうという問題でなく、その違いも素直に楽しめた。

評論しようとすれば、どの視点からするかで全然変わってくるだろうけど、そこには全く意味はないように思う。





なぜなら、作品を観て一番強く感じたのが「結論を出さずにやり切る」ということだからだ。

始める前に判断してしまったり、やっている最中に自分で結論を急いだり、終わった後でやっぱりこうだったと断定してしまう、だいたい人は急いで結論を求めてしまいがちだ。

自分に置き換えてもそうだ。

だけど「判断を下さずやり切り、尚且つやり遂げながら結論付けない」そんな態度が強くメッセージのように伝わってきた。

なかなか出来ることではない。

津村さんの次元の違う懐の深さを感じずにはいられない。

「行動あるのみ」言葉づらだけでなく、実践するとは、こういう並外れた行為のことを指すのだとまざまざと見た思いがする。





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これは映画上映の際の写真。

この時伺えたお話の内容が、すごく自分の中に残っている。

「能面を外してみたら何ができるか」

今思えば、冒頭で書いたの表現の方向性、その芸能の核と言える型の部分まで飛び越えていこうという程のものだったのかとも思う。

飽くなき探究心と好奇心。


こういう人を見習って生きていきたい。



| ライブレポート | 23:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ターラ」ワークショップ、無事終了!インド音楽への潜在的な関心の高さ

150804_アンケート


「ターラ」ワークショップ、無事終了!



たくさんのフィードバックを頂き、「ターラ」やインド音楽への潜在的な関心の高さを感じる。

今回のワークショップは、ワークショップなのだから当然だけど、講義やレクチャーではなく、それぞれが能動的にワークすることで体験的に理解を深めてもらえるようにアレンジしてみた。

全身を使うことで、いろいろな感覚器で感じられるように。

参加者のミュージシャン率も高く、やはりこの「ターラ」、そしてインド音楽のメソッドへの興味・関心は高さ、そしてこれは音楽的にシェアしていけるものなのだという確信を覚えた。




逆に言えば、今まで、インド音楽に携わる人間が、いかにそういうシェアの努力をしてこなかったか、ということも感じる。

音楽として知りたいのに、間口がなかった。

「悠久のインド」「神秘のインド」「百科事典的なウンチク」「教科書的な理論」誰も音楽として説明してこなかったし、出来なかったのだ。

そして一部のツウな愛好家の道楽で終わる。それは食えない音楽にもなるはずだ。




まだまだ、工夫や努力はいる。興味や理解も人それぞれだ。

ただ、今日のフィードバックは、大いに今後へのエネルギーを与えてくれるものだ。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

ぜひまた次回にご期待ください!


| ライブレポート | 09:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『ヨシダダイキチ x 指原一登』ギャラリーゆうど Photo Album

今年初の猛暑日となった暑い一日でした。

水とゆかりの深い「ゆうど」

演奏前には、井戸から汲み上げた「ゆうどの水」を全員でいただきました。

ご来場くださった皆様、本当にどうもありがとうございました!

sitar : ヨシダダイキチ Yoshidadaikititabla : 指原一登 Kazuto Sashihraplace: ゆうど Yudophoto: 浮花 Fuka

Posted by 指原一登 - Kazuto Sashihara on 2015年7月26日

| ライブレポート | 22:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「gallery園で聴く シタール x タブラ」終了!インド音楽を日本で演奏していくには...

昨日の「ギャラリー園で聴くシタール x タブラ」お越しいただいた皆様どうもありがとうございました!

ギャラリー園ステージ150704_s





ギャラリー園は、すっと落ち着く居心地の良い日本的な場所。

ギャラリー園150704_s

勝俣さんと_s


インド伝統音楽は、その様式・型がしっかりしているからこそ、その場その時の空気を取り込み広がって行ける。

それが世界中に広まっている理由でもある。

日本でやる「ここでやる意味」とか、聴く人が「ここだから聴ける」という意義も、日本の気候風土や文化の中でどう調和していけるか、というところに見出していけるんじゃないかと思っている。

昨日のギャラリー園では、午前中の蒸しかえる暑さから、さっと雨が降り出し、演奏の時間帯には、爽やかさも感じる心地よい空気に変わっていた。

演奏前には、オーナーの勝俣さんから、床下や壁材についてなど、ギャラリー園を改修したときの職人さんのエピソードなども交えながら、古民家の気持ち良さについてお話いただいた。

日本の古い建物を再生するという事業があると同時に、そういった場を生かしていくために出来ることや、そこからの可能性の広がりがずいぶんあると感じている。







伸びやかな音。

タイムドメイン_s


気持ちの良い会場・場の中で、最も意識していた点だ。

実は、吸湿性と同時に音も吸われやすい日本家屋、しかも湿度のある季節は、タブラやインド楽器にとってはとても不利な環境。

音の余韻・倍音の響きやツヤ、といった最も特徴的で魅力的な部分が吸われて消えてしまう。


そこをどう聴いてもらうか?


ということで導入したのが、タイムドメインスピーカーの mid Towerという機種。

これは音像を崩さず音を届ける、という理論のスピーカーで、原音を忠実に再生するということと、音像・波形が崩れないために離れてもクリアに聞こえるというのが特徴のものだ。

結果は狙い通り。

あくまでも生音の特性を補う効果と、それを最後列の客席まで届けるという効果を得られた。

ストレスなく聴けるというのは、最も基本的で重要な部分であるだけに、今後も研究しながら使っていきたいと思う。







ギャラリー園シタール150704

場所・音響、これらは実際、華やかな感動を創り出す「インド音楽」ための準備段階といえる。

「良い場所で、良い音響で、良い演奏」

それは最低限の基準でもある。

感動を生むものは、その先にあるもの。

実際に、先月のモーシン・アリ・カーン招聘で、今を体現するインド人若手奏者と共に「今を生きる音楽」を創る、という体験をしたこれからは、インド音楽本来の演奏基準での検証になり、それ以下はない。

形の完成度や技術的に到達していない部分は、まだまだ沢山ある。

だけど、以前書いたような「日本のインド音楽」の甘い基準に戻ることはない。




未来につながる新しい世界を創っていく。

華やかで生命力に溢れる音楽に挑戦していく。

ここからがようやく本当のスタートだ。







<ライブ予定>

2015年7月26日(日)

【出演】ヨシダダイキチ(シタール)、指原一登(タブラ)
【場所】ゆうど 新宿区下落合3-20-21 TEL: 03-5996-6151(当日のみ)
【時間】開場14:00/開演14:30
【料金】予約 2500円/当日 3000円(1ドリンク込)
【主催】HEAT bEAT MUSIC
【問合】heatbeatmusic.mail@gmail.com 090-4201-6885


| ライブレポート | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【モーシン・アリ・カーン来日公演】レポート その4

モーシン・アリ・カーン来日公演ツアー後半も、おかげさまで、金曜のインド大使館、土曜のマスミ東京公演、日曜大磯エピナールと満員御礼にて全て無事終了。

支えてくださった全ての皆様ありがとうございました。

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photo: NORI



インド音楽の醍醐味である、音楽がエモーショナルに花開いていく華やかさ。

まさにこれだ。

インドで聴く、観るステージにはそれがある。トップレベルの演奏では、それがどこまでもマジカルに花開いていく。






このラーガとこのターラを組み合わせたら、「はい、インド音楽の出来上がり」というお茶漬けのようなものではない。このインド音楽が、日本では地味で、謎で、不可解で、眠い、、だからスピリチュアルだとか、癒しだとか、悠久だとか、そういう視点からしか認識されていないのは本当にくやしい。

現状では、どんなに巨匠やトップミュージシャンを連れてきても、まずインド音楽自体がその認識から見られてしまう。素晴らしいものをそのまま観てもらうことも出来ないほどに、歪められている。




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photo: NORI



今回のモーシン・アリ・カーン来日公演では、歪められた世界と関わることなく、純粋に演奏内容で、華やかさや生命力のある音楽が伝えられたのだと実感している。

それは、ツアーが進むにつれて、一度来場した人がもう一度、さらにもう一度、と会場に足を運んでくれたり、ワークショップなどに参加してくれたことでもわかる。一人二人というような数ではない人たちのうねりが生まれた瞬間だ。

それこそ華やかさの現象に他ならない。

演奏自体も、連日回を重ねるごとに、音楽のうねり、エモーショナルな一体感が強まっていくのを実感していた。モーシン自身もだんだんとドライヴして行っていたのは確かだ。



場所に国に関わらず、世界に広がる「インド音楽」そのものを創っている緊張感と幸福感。

華やかで生命力の溢れる音楽で感動していたい。

ただそれだけだ。



今後の方向性がよりはっきりとしたものになった。

| ライブレポート | 19:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【モーシン・アリ・カーン来日公演】レポート その2


モーシン・アリ・カーンとのステージ2日目。

彼が来日してからは5日、毎日ほぼ一日中一緒に行動しているのもあり、お互いかなり気心が知れてきた。


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前回も触れたけれど、伴奏では、テカと呼ばれる基本パターンを土台に演奏する。ところが実際には、基本パターン以外は譜面に記述できないし教科書で学べるところではない。単にリズムを刻んでいる訳ではなくて、突発的に変化する音楽に瞬間的に対応しているからだ。


特に声楽では、シタールなどの器楽より大きな揺らぎがあって、単に基本パターンでリズムを刻んでいるだけでは、音楽にならないどころか、音楽が崩壊してしまう。


この音楽上の大きな揺らぎにどう対応していくかは、先生からテクニックを教わっているだけでは学べないところのものだ。


多くの優れた演奏を実際にインドで聴いて、優れた演奏者からアドバイスをもらい、音楽に反応する感覚を高めて、一緒に演奏して経験を積んでいくしか上手くなる方法はない。



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残念ながら、この最も重要な部分が日本では欠落している。

学んだフレーズを並べ、伴奏の基本パターンをメロディーの変化に関わらず刻み続ける。優れた演奏者にアドバイスをもらいに行くことも、演奏して経験を積むこともしない。

教科書に書いてあることの組み合わせでいいのであれば、インドへ行く必要もないし、優れた演奏者のところへ行ったりする必要もない。

ただ、それでは華やかで生命力溢れる音楽は生まれようもなく、やはり地味で古めかしい寂しい音楽になってしまう。



インドで触れるものと日本とでの狭間に、僕自身、長年挟まれてきた。



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今回、伝統の世界ではまだまだ若手であっても、素晴らしい技術と知識、十分な演奏経験のあるモーシン・アリ・カーンと演奏している事は、その矛盾した狭間を抜け出して、多くの音楽を実践を通して学ぶことに直結している。

演奏以外の時間も、質問したり、アドバイスをもらったり、また共に考えステージで試すこともあるし、お互い反応して、華やかで生命力のある音楽に挑戦している。



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この日の演奏では、躍動する音楽のうねりの中で、いままで感じたことのない程の一体感を感じていた。

音楽に生命力の根源となるうねりを生む、その核心にも一歩近づいた気がする。




どれだけの華やかさを生み出せるか。そこには限界がないし、どこまでも学び、挑戦して、共に感じていくことだ。

ツアー後半に向けて更に磨いていきたい。



残すところ3公演。

ぜひお見逃しなく!





<モーシン・アリ・カーン来日公演>

▼6月12日(金) インド大使館 ヴィヴェーカーナンダ文化センターホール
▼6月13日(土) 大塚 マスミ東京
▼6月14日(日) 大磯 エピナール

http://mohsinalikhan-japantour.jimdo.com/全公演日程/

IMG_5240.jpg

| ライブレポート | 23:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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